ため息ばかり

放射能という見えない敵との戦いは、つかみどころもなく手ごたえもない。諦めてはいけないのだが、それにしても良いニュースがなく怒りを通り越してため息ばかりである。
汚染水浄化システムはお約束通りに故障だし、ここにきて原発ライブカメラに大量の白煙が映って、また放射性物質が広く飛び散っているのではないかとも心配されている。

http://matome.naver.jp/odai/2130840914969189501

福島第一原発は全く収束していないどころか、もうどうしようもなくなるのではないかとさえ思われる状況だと言うのに、この日本の普通さは何なのだろう。こんな状況なのに停止中の原発を再開させたいなどとよく言えたものである。高速増殖原型炉もんじゅだって深刻な状態なのではないのか?各電力会社は全原発を停めて、必要最小限のスタッフを残して、あとは福島やもんじゅの事故対応に人員を投入するべきではないのか?

何日か前のフジテレビ「めざましテレビ」」で小学生に原発の是非を討論させている企画が放送されていた。原発賛成派が多かったわけだが、これに対して、小学生は冷静に考えているとか、しっかりしているとか、感心している大人が結構いるみたいだ。悲しいばかりの偏向報道である。

http://www.news30over.com/archives/3620655.html

小学生くらいの子供など、所詮は周囲の大人の言動の受け売りをさも自分で考えたことのように言っているに過ぎない。原発についてどれだけの情報を知った上での発言と言えるのだろうか。
原発が「トイレのないマンション」と言われ、もう数年のうちに何十万年も厳重に保管しなければならない放射性廃棄物が行き場がなくいっぱいになってしまう現実を知っているのだろうか。その大量の放射性廃棄物の最終処分の方法がいまだに解決していないことも。
原発の周辺では、白血病乳がんなどの発症率が高くなっているという調査結果が出ていることを知っているのだろうか。
今現在、東京都の面積以上の土地に人がまともに住めなくなっていて、故郷を追われた何万人もの人達がいたり、被曝覚悟で故郷にとどまっている人達がたくさんいることを知った上で原発賛成を言っているのか。
こんな現実がありながら、人口の多い都会で電気を使って便利な生活をするために、金儲けをするために、人口の少ない所では危険を承知で原発を動かせと言うのか。
子供まで使って原発がどうしても必要であるかのような世論を作り出そうなどということはやめて欲しい。

福島県民に対する、放射能被曝による健康被害の調査を始めるらしい。何ら被曝を避けるような対策を取らないでいて、低線量被曝のデータだけは取っておこうということか。200万人の福島県民が放射能被害のモルモットにされるというわけか。旧ソ連チェルノブイリでさえこんな非道なことはなかったのではないのか?あほらしいので、小生は調査表みたいな物が送られて来ても捨てるつもりである。
小生は、玄米を食べ、豆乳ヨーグルトを食べ、乳酸菌風呂に入り、少量ながらも家の中や家の周辺に乳酸菌を撒き続けるだけである。