流行語大賞

今年の流行語大賞の候補が発表されたというので、ワイドショーなどでも取り上げられていた。
流行語大賞の候補語詳細に興味がある方は↓で見ていただきたい。

http://singo.jiyu.co.jp/nominate/nominate2011.html

東日本大震災原発事故関係の言葉も入っている。被災していない、被曝など関係ないと思っている人は気にならないのかもしれないが、震災、原発事故関係の言葉が流行語扱いされているのには非常に違和感を感じる。『瓦礫』は今年で片付くと言うのか、『除染』も今年で終わると言うのか? 『内部被曝』も今年だけのことなのか?
どこかのテレビでは街頭インタビューで『ぽぽぽぽーん』が流行語大賞の候補になることを一般人に知らせて浮かれたコメントを流していた。小生だけかもしれないが、『ぽぽぽぽーん』など震災直後の頃を思い出させられるから正直聞くだけで不愉快になる。
震災から8ヶ月、風化のスピードの速さは異常だ。

候補語には『ただちに』も入っているが、枝野前官房長官は、この前の衆議院予算委員会の質疑で、こんなことを言ったそうだ。

「わたくしは3月11日からの最初の二週間で、39回の記者会見を行っておりますが、そのうち「ただちに人体、健康に害が無い」ということを申し上げたのは全部で7回でございます。そのうちの5回は食べ物、飲み物についての話でございまして、一般論としてただちに影響がないと申し上げたのではなくて、放射性物質が検出された牛乳が1年間飲み続ければ健康に被害を与えると定められた基準値がありまして、万が一一度か二度そういったものを摂取しても、ただちに問題ないとくり返し申し上げたものです」

http://www.youtube.com/watch?v=l_KZFuNCA74

何という三百代言か。呆れるばかりである。
これらの連中は震災復旧、原発事故の収束はもたもたやっているのに、TPPの交渉参加については迅速だ。日本国は終わるだろうが、国家、国民資産をアメリカなどに食い荒らされてからでは、立ち直ることもできなくなるだろう。