セシウム牛はいりません

大分県由布市湯布院町で行われた「由布院牛喰い絶叫大会」で、県議が「セシウム牛はいりません」と叫んだと言うことが各種メディアで批判的に報道されていた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111011-OYT1T00878.htm?from=top

これはしごく当然のことなのではないか?死の町発言の時もそうだが、大手マスコミの異様な言葉狩りと世論誘導を強く感じる。
この県議は大分県の畜産協会長ということなので、単に地元の牛肉を売り込みたいだけで、どこまで放射能汚染の危険性を意識しての叫びだったのかはわからないが、国が定めた放射能汚染の暫定規制値は緩すぎると思っている国民は多いし、微量でも放射性物質が含まれた食品が出回っていることを不安に思っている国民も多い。そう言った立場に立てば「セシウム牛はいりません」と言うのは何ら批判される筋合いはない。
原発安全神話を作ったのは自民党などのかつての与党政治家や、官僚、原発推進で儲けられる経済界などであるわけだが、それを喧伝したのはテレビ、新聞の大手マスコミである。この利権集団は今は放射能安全神話を作ろうとしているようにさえ見える。安全神話とまで行かなくとも、放射能汚染などないような空気を作ろうとしているように思える。そして、大多数の日本人が原発事故はもう終わったものと思っているのではないだろうか。マスコミの洗脳力は絶大だ。
今、年金の受給開始年齢引き上げ問題も騒がれている。こんな議論に時間を費やしているとは呆れるばかりだ。日本の平均寿命は下がる一方になるだろう。それも若年者から死んで行くのだ。年金など、負担する世代には無意味な時代になる。崩壊は時間の問題だろう。これまでの年金の積立がどのくらいあるのかわからないが、もう年金の崩壊を見越して、ベーシックインカムなどを考えた方が現実的なように思う。もっとも、日本国自体が崩壊してしまうかもしれないので、それも無意味になってしまうかもしれないのだが・・・