不思議の国

文部科学省による放射性セシウムの土壌濃度マップが発表され、新聞、テレビでもその汚染のすごさが報じられているのだが、相も変わらず放射能被曝などどこ吹く風と言った風情である。
この文科省の土壌濃度マップを待つまでもなく、いろいろなデータがSPEEDI放射能拡散予測がおおむね正しかったことを示している。もし事故直後からSPEEDIのデータが公開されていたのなら、放射能の危険性の受け止め方も対策も全然違っていたのではないかと思う。菅内閣福島県知事、東電、関係する官僚の罪はとてつもなく大きい。

http://savechild.net/archives/8057.html

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2011082502000106.html

福島第一原子力発電所で作業していた協力企業の40歳代男性が急性白血病で死亡した、というニュースもテレビでは見かけない。
新政権発足という大きなニュースのあるタイミングとは言え、他にもどうでもいいような三面記事ネタや芸能ニュースも報道しているのだから、このニュースを報道しても良さそうなものだが、たとえ放射能被曝の影響はないと言う診断だとしても、積極的には知らせたくないということなのだろうか。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110830-OYT1T00565.htm

本当にこの国は恐ろしい国である。
前にも書いたが、放射能被曝の生命、健康被害などないものとして、このままずるずると時が過ぎて行くと思う。一部身内に死者や病人、障害者が出た人は気付くだろうが、そんなことは報道もされず、報道されたとしてもつまらないバラエティ番組などに埋もれて、国民に広く危機感が共有されるということにはならないだろう。
日本は世界史上稀に見る洗脳国家、洗脳民族なのだろう。
危機感を感じている人は、人知れず自己防衛するしかないのが現実なのだ。